鹿児島本線
【鹿児島~門司港間398.5km 明治42年11月21日全通】
(うち,八代~川内間116.9kmは、平成16年3月13日から,肥薩おれんじ鉄道線)
鹿児島本線は、鹿児島駅から川内駅・出水駅・熊本駅・博多駅等を経由して,門司港駅に至る398.5kmの九州の大動脈となる路線である。
このうち,八代~鹿児島間については、国防上の理由から,山間部の人吉・吉松経由で建設が進められ,明治42年に鹿児島本線が全通となり,現在の肥薩線が鹿児島本線の一部となっていた。
その後,昭和2年に湯浦~水俣間が開通し、海岸線の八代~川内間(当時の肥薩線)が全通したことにより、八代~川内~鹿児島間が鹿児島本線に編入され、現在に至る。
鹿児島本線の歴史
鹿児島~門司港間 | |
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明治22年11月22日 | 博多~千歳川仮停車場間が開通 1日3往復,所要時間1時間23分で運転 |
明治23年3月1日 | 千歳川仮停車場~久留米間が開通 博多~久留米間の開通により、千歳川仮停車場が廃止 |
明治24年4月1日 | 門司(現在の門司港)~博多間が開通 |
明治24年7月1日 | 久留米~熊本間が開通門司~熊本間を1日3往復, 所要時間7時間24分で運転 |
明治29年11月21日 | 熊本~八代間が開通 |
明治34年6月10日 | 鹿児島~国分(現在の隼人)間が開通 |
明治36年9月5日 | 国分~吉松間が開通 |
明治40年7月1日 | 九州鉄道の国有化 |
明治41年6月1日 | 八代~人吉間が開通 |
明治42年11月21日 | 人吉~吉松間開通により、鹿児島本線が全通 門司~鹿児島間を昼行の急行列車(所要時間:13時間)と 夜行の普通列車が各1往復の運転 |
明治42年以降 | 八代~鹿児島間の海側線建設工事の開始 |
大正2年10月11日 | 東市来~鹿児島間が開通 |
大正2年12月15日 | 串木野~東市来間が開通 |
大正3年6月1日 | 川内町(現在の川内)~串木野間の開通により、 川内町~鹿児島間が川内線として全通 |
大正11年7月1日 | 西方~川内町間が開通 |
大正11年10月15日 | 阿久根~西方間が開通 |
大正12年3月25日 | 野田郷~阿久根間が開通 |
大正12年7月15日 | 八代~日奈久間が開通 |
大正12年10月15日 | 米ノ津~野田郷間が開通 |
大正14年4月15日 | 日奈久~佐敷間が開通 |
大正15年7月21日 | 水俣~米ノ津間が開通 |
大正15年9月12日 | 佐敷~湯浦間が開通 |
昭和2年10月17日 | 湯浦~水俣間開通により、八代~川内間(当時の肥薩線)が全通 これにより、「肥薩線・川内線」(八代~川内~鹿児島間)が鹿児島本線に編入され、 八代~人吉~吉松間を,現在の「肥薩線」と改称した。 |
平成16年3月13日 | 九州新幹線鹿児島ルート鹿児島中央・新八代間の開業に伴い, 川内~八代間は、JR九州から経営分離され、 第三セクター鉄道会社「肥薩おれんじ鉄道株式会社」が運営を引き継いだ。 |